障がい者が手作りする 障がい者施設商品と世界的ブランドとのコラボに向けた話し合いがスタートしました。
知ってます? 施設で働く知的障がい者の時給は180円程。労働力が低いこともあり最低賃金法には当てはまらないそう(就労継続支援B型)
単純作業はやりがいもなく離職率も高いんだとか。
今回はそんな障がい者を笑顔にしたい!との思いから障がい者施設商品と世界的ブランドがコラボして世界のビッグネームに使ってもらおう!という企画。
皆さんこんにちは、ワクワクが大好きなKENです。
趣味のDIYや100均リメイクの技術を活用した子育て支援や障がい者支援をしています。
DAISOとセリアだけで作ったトランクは100均リメイク 初期の作品。
中日新聞の取材を受けたのも、東急ハンズのバイヤーと面談をしたのも、国内に15校 巨大カルチャースクールから講師のオファーがあったのも100均リメイクのおかげ。
緊張で顔が引きつっていますが(笑) 児童虐待の防止対策を兼ねた子育て支援の取り組みを中日新聞さんに取材していただきました。
地域のイベントでは、毎年恒例 親子向けのワークショップを開催しています。
子育て支援の家庭教育学級では講師を担当。
そして、岐阜県や市役所など行政のお手伝いもしています。
今回は岐阜県のよろず支援拠点という部署からご依頼いただきました。
障がい者施設商品が売れない。工賃が安い。だから付加価値の高い商品を開発せよ!というもの。
障がい者施設商品と言えばパンやお菓子を思い浮かべる方も多いと思いますが、ストラップやヘアゴム、たわしなど多種多様な商品があります。
中には無農薬米から日本酒を製造している施設もあるんだとか。
今回は竹の皮を使った特産品を開発するというもの。
残念ながら障がい者施設商品は一部の成功例を除き売れていません。
あなたが商品を選んでいる理由はなんでしょう?
多くの商品がある中で、あなたは毎日 なぜそれを選ぶのでしょうか?
お洒落だから、使って便利だから、適量のサイズだから、お値打ちだから、ブランドに安心感があるから と選ぶ理由がありますよね?
しかし障がい者施設商品には選ばれる魅力がほとんどありません。
小さな障がい者施設には開発力や販売力、競争力がありません。
施設担当者にはマーケティングの知識もありません。
また、似たような商品がアジアから低価格で大量に輸入されており価格面でも苦戦しているそう。
障がい者には複雑な作業ができないので作れる物を作るしかありません。
障がい者の自立支援のためには継続的な収益が必要となります。
しかし購入した動機が『施設の関係者だから』『障がい者が作ったモノだから』といった支援(福祉の気持ち)だけでは収益は上がりませんよね?
障がい者施設商品も『支援される商品』から『支持される商品』『選ばれる魅力がある商品』へ脱却を目指し努力をしていますが なかなか成果が出ていません。
地域住民との交流会などイベントの開催、ショッピングセンターでの販売会など販路開拓も積極的に行っています。
良さそうだから使ってみたい。
良かったからリピート購入したい。
良いものだから友人に薦めてみたい。
そんな商品を作れば障がい者が笑顔になれるのですが…。
今回のご依頼は、障がい者の技術面に配慮して インテリアに調和するモダンな竹皮の工芸品を開発することです。
商品を企画する前にターゲット(顧客)を明確にする必要もありましたが、それ以前に障がい者だけで全てを作る必要性がどこにあるの?と疑問に思いました。
開発力、販売力、技術力がなければ、それを補ってくれる相手とコラボすればいいのでは?と思い岐阜県にある世界的ブランドとのコラボをご提案しました。
海外のビッグネームもご愛用のブランドです。
『えーっ、そんなことが出来るの?』と作業所の代表も半信半疑でしたが…。
出来るかどうかじゃなく、やるかやらないかが大切ですよね。
幸いなことに、その有名ブランドとはパイプがあります。
自ら交渉に行くことも可能でしたが…。
『先ずは行政に任せましょう。ブランド様も行政主導なら話に乗ってくれるはず。
行政主導ならギフトショーなど展示会の出展費用を支援してくれる可能性がありますよ。
メイド・イン・ジャパンではなくメイド・イン・岐阜ですからね。
県としても動きやすいはずです。
こちらで資料を作成してプレゼンしておきますね』
ということで、竹皮に関わる全ての人にメリットがあるように、竹皮産業の後継者不足の解消、雇用の創出、地域の知名度向上、地域ブランディングの確立などなど…。
障がい者の夢を叶え、地域の皆さんが笑顔でガッチリになれるようにと、県の職員さんに自分なりの思いを伝えてみました。
夢とはいえ、そのビジョンは実現的で具体的じゃないと支援や共感は得られません。
ブームや話題性を狙った企画では 行政は耳を傾けてはくれませんよね。
『障がい者のブランド構築をゼロから行うのではなく世界的ブランドとコラボしちゃおう。上手く行けば海外のビッグネームも使ってくれるかも?』というあまりにも型破りな企画提案が採用され、有名ブランドとの話し合いがスタートしています。
結果がどうなるか?は分かりませんが、失敗を恐れ可能性を潰す生き方って したくはないですよね。
行政主導が駄目ならクラウドファンディングという手もありますね。
あなたも出来る障がい者支援
障がい者への支援ってどなたでも出来るんです。
実際に多くの障がい者施設では下記のような支援を求めているそう。
□施設に仕事(軽作業)を委託したい
□クラブ活動などの記念品を検討している
□イベント・バザーに出店者を募集している
□商品開発、作業技術の指導に協力したい
□施設商品のことを知りたい
こんな場合はお近くの障がい者福祉センターにお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
アルミ缶を集めている施設も多いのでリサイクルにも最適です。
今回は、DIYがきっかけで始まった『障がい者を笑顔にする』取り組みについて お話をさせていただきました。
最後までお読みくださり ありがとうございました。
※機密保持のため、現時点ではこれ以上の情報をお伝えすることは出来ません。
この記事を書いた人
KEN.KAWAKAMI
□外壁塗装ソムリエ
□KENの塗装店代表
□可児市家庭教育学級講師
□第2種電気工事士
リフォームの不安やトラブルを解消し、建物の寿命を伸ばす外壁塗装のスペシャリスト。
建築業界30年。塗装業界24年。
安全で安心して暮らせる住まいの実現を目指し、
主な経歴として名古屋市国際会議場、稲沢市民会館がある。
特技の100均リメイクを活用した子育て支援や障がい者支援も行っています。
【メディア出演】
中日新聞2018年4月10日など